WAKU WORK LABO(ワクワクラボ)では「フリーアドレス」を採用しています。フリーアドレスとは「オフィス内に自席を設けず、自由な席で働く」というワークスタイルのこと。かつては大手企業や先進的な企業のみで採用されていたワークスタイルですが、チームでの業務を必要としている企業への大きなメリットが注目され、近年では中小企業でもフリーアドレスが採用されるようになってきました。

導入のメリット
部門を超えたコミュニケーションが活発に
フリーアドレスでは、仕事をする席を社員が毎日自由に選べます。仕事の場所が毎日変わり、周りのメンバーも毎日変わることで、新鮮な気持ちで仕事をすることができます。
固定席の場合だと、たいていは部署ごとに机がまとまっているケースが多いので、チーム内でのコミュニケーションは盛んになっても、他のチームとは接点を設けにくいという傾向があります。空間としての距離の隔たりがそのまま心理的な隔たりになってしまうというのも固定席の場合ではよくあることです。
WAKU WORK LABO(ワクワクラボ)を運営する鈴弥洋行では、お客様へのスムーズな対応のために「セールス」「サービス」「システム」それぞれの部署が連携を取る必要があると考えていたため、部門を超えたコミュニケーションの活性化のためにフリーアドレスを採用しました。結果、コミュニケーション活性化は大成功。社内のだれとでも気軽に接点を持てるようなフリーアドレスのしくみにより、部署の垣根を越えたコミュニケーションが活発に生まれました。それにより、社員間での業務に必要な情報共有も以前よりもスムーズになりました。
社員の「自分で考えて動く」を引き出す
仕事をする上で、席を「自分で選ぶ」というひとつのアクションが実は非常に重要です。
固定席の場合、毎日同じ机・同じメンバー・同じ光景の中で仕事をしているといつのまにか「仕事をさせられている」ような感覚に陥ってしまうことがありませんか。(個人の考え方による部分なので、もちろん席の形式を問わず全力で業務をされている方のほうが大勢いるかと思われますが)
フリーアドレスの実現により「自分で席を選ぶ=自分で考えて動く」を仕組み化したオフィス環境構築が可能になります。『コミュニケーションが必要な業務と集中が必要な業務で席を変える』『話をしたい社員の隣に自分から近づいていく』など、自分で考えて動かざるを得ない環境に慣れることで、社員から「自分で考えて動く能動的な姿勢」を引き出すことができます。
オフィスの清潔感が保たれる
自席のある社員の机は、私物が広がってたり乱雑になっていませんか。自分だけが長く使っている場所というのは、いくら会社内であっても無意識に「自分のスペース」だと感じてしまいがちです。
フリーアドレスではオフィス内に「社員ひとりが独占できる場所」は存在しないため、オフィスがパブリックスペースであるという認識が社員の中で保たれます。「自分が使った机を、明日は別の人が使うかもしれない」と思えば、後片付けや整理整頓という意識が自然と生まれ、社員がオフィスをきれいに使うようになります。
導入のデメリット
相性が良くない業務もある
フリーアドレスと相性がよくない業務として「一人で集中が必要な業務」「機密情報を守る必要がある業務」「端末や機械の性能に依存する(端末の場所から離れることができない)業務」などが挙げられます。
WAKU WORK LABO(ワクワクラボ)でも、実際には総務部とWEBデザイナー部門だけは固定席を設けています。したがって、フリーアドレスの実現には、無理にフリーアドレスでオフィスを統一するのではなく、いくつかのワークスタイルをオフィスの中で併用する必要があります。
集中して業務を行ったりWEB会議を行う場合には
一人業務用の半個室ブースの併用がおすすめです。
「集中ブース」をくわしく見る
個人情報など機密性の高い情報を取り扱う場合は
セキュリティスペースの併用がおすすめです。
「セキュリティルーム」をくわしく見る
フリーアドレスのための環境構築
フリーアドレスの環境構築のために、以下の製品や設備を整えました。スペック等の参考までにご覧ください。また、自社でもフリーアドレスの環境を構築したいという企業様には、必要要件のヒアリングを通して最適な環境構築をご提案させていただきますのでご相談ください。
ベーシックタイプ
スタンダードなタイプのフリーアドレスデスクとしっかりした座り心地のチェアを配置したワークスペース。どの机にもコンセントが配置してありWi-Fi環境も構築してあるので、ネットにつなげるノートPCがあればどこでも業務ができます。

- 製品名
- Manifold(マニフォールド)
- メーカー
- オカムラ

- 製品名
- Sabrina(サブリナ)
- メーカー
- オカムラ
ハイカウンター
立ち仕事/座り仕事の両方に対応できるスペースはセールス部門の社員から特に人気です。オフィスに戻ったら、すばやく見積作成、プリント出力、すぐにまた外出といった流れるような業務の際には一旦腰を下ろして落ち着いて作業するよりも効率が良くて便利だそうです。立ちながら資料を広げて行うスタンドミーティング(立ちながらの打ち合わせ)にも使われる、効率的なワークスタイルを重視したスペースです。

- 製品名
- Lives Work Table
- メーカー
- オカムラ

- 製品名
- pirouette(ピルエット)
- メーカー
- オカムラ
カフェスタイル
適度に集中できて、適度にコミュニケーションがとれる、周りとの距離感が絶妙なワークスペース。デスク中央に配したグリーンが周りとのちょうどよい距離感を生み、なおかつ空間を遮り過ぎず、心地よく業務ができる環境を創り出します。

- 製品名
- Alt Piazza(アルトピアッツァ)/ ライブラリーテーブル
- メーカー
- オカムラ

- 製品名
- Lives Work Chair
- メーカー
- オカムラ
ユニット
長時間のPC作業等に向いているワークスペース。PC画面に集中するとつい猫背になってしまいがちですが、このスペースでは“のけぞる姿勢”が正しい姿勢です。背もたれに寄りかかることで首や身体に負担をかけずに作業ができます。デスクにも傾斜がついていて作業がしやすい人気の席です。

- 製品名
- Lives Prespnal Table
- メーカー
- オカムラ

- 製品名
- Lives Unit Sofa
- メーカー
- オカムラ
フリーアドレス運用のポイント
フリーアドレスというワークスタイルは、オフィス家具をフリーアドレス仕様に変えればそれで構築できるというものではありません。オフィスツアーにお越しいただいた方にお話を伺うと、フリーアドレスを導入したものの失敗した経験をもつ企業様も意外と多く、効果を感じられる前にフリーアドレス自体を廃止してしまうケースも中にはあるようです。フリーアドレスを失敗で終わらせないために、そして効果的に運用するために必要なポイントをいくつかご紹介します。
1.ルール設定やマネジメントが重要
フリーアドレスを導入すると、最初は社員も物珍しがっていろんな席を試してみるものの、徐々に席が固定化してフリーアドレスが失敗するというケースが多いようです。WAKU WORK LABO(ワクワクラボ)では、部署ごとの朝礼に使う場所を週に一回ローテーションで変えることで、社員が違う席を選ぶよう促しています。ルーレットやくじ引きなども使って必然的に毎日座る席を変えるようなルール作りをすることもフリーアドレス化には必要な施策です。
2.個人用ロッカーの併設が推奨
自席が設けられていない分、個人の所有物を置いておく場所は別途設ける必要があります。そのためのロッカーとしては、容量は最小限で充分。あえて余分な紙をストックできないようにすることで、オフィス環境からペーパーレスを推進することもできます。
3.すべての部署に無理やり導入しない
フリーアドレス失敗の大きな原因のひとつがこちらです。個人情報や特別なシステムを扱う部署などは無理にフリーアドレス化するとデメリットの方が多くなります。WAKU WORK LABO(ワクワクラボ)でも経理とWEBデザイナーは固定席になっています。無理にすべての部署に導入するのではなく、できる部署からスモールスタートで始めながら合う・合わないを判断していった方が結果的に運用が成功しやすいです。
4.社員の持ち物を収納する場所も併設する
フリーアドレスではオフィス内に社員の特定の居場所がなくなるため、社員の物を収納しておけるロッカー等の併設が必須になります。社員がオフィス内のどこにいるかが毎日変わるため、書類の受け渡し等もロッカーを通してできるようにポストの機能を備えたものがおすすめです。
こちらでご紹介した製品やワークスタイルを実際にオフィスツアーでご見学いただけます。
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